こんにちは、よろずです。
こちらはハリネズミの飼育ケージを自作していく記事となります。
ことの経緯はこちらの記事【ハリネズミ】とげ丸飼育記~飼育ケージを自作してみた①~をごらんください。
②は設計図の作成や、部材の調達など準備段階となります。
早く制作工程が見たいという方はこちらの記事まで飛んでください。
なお、ケージ制作につきましては完全に個人的な趣味で行っていますので、参考にされた際の責任等は一切受け付けられません。安全に気を付けてDIYをお楽しみください。
1.自作ケージ制作~下準備~
1-1.レイアウト案&設計図の作図
そんなこんなで、まずは設置場所の採寸をして、かなり大まかなラフ図を書いていきます。
この時点ではとりあえず制作の可否は考えずに欲しいオプションや間取り、配置は全部ぶっこみました。
まずは理想を掲げ、そこから現実に落とし込んでいく。
基本的にはF and Kさんのパク、、、を参考にさせていただきました。笑
当然製作が厳しいものも盛り込まれましたが、案外なんとかなりそう。
大きさはだいたい800x550x510の2階建て+ロフト。
ケージサイズは900x600が良いと書いてあったけど、実際考えるとデカい!!
制作サイズは若干小さいですが、ほぼ3階建てなので、延床面積で考えると広めです。
2階とロフトをちゃんと使ってくれるか心配ではありますが。。。
扉は上部開閉か、前面開閉で迷いましたが、上から人間の手が入るのは、小動物の天敵である鳥類と勘違いし、ストレスになるので、前面開閉式を採用しました。
上部は金網で左右壁にもパンチングメタルを貼って通気口を設置。
上部と左右通気口ともに冬季の気密性を高めるためにフタを取り付けられるようにしました。
夏は空気がこもらないようにし、冬はフタをして温度低下を防ぎます。
1階部分は引き出し式にして床材交換の負担を軽減。
1,2階部分は取り外し可能なアクリルトレーに床材を敷くスタイルに、トレーは丸ごと水洗い可能なので清潔感を保てます。
必要になる部材も一緒にリストアップしながら作図を詰めていきます。
そして全体の設計図と部材のバラ図が完成。
完成を思い描きながら妄想していく作業は非常に楽しい
小学生くらいの時の将来の夢が設計士だったので、ちょっと叶いました笑
後ほどホームセンターなどで購入する木材は基本的に3×6板(910mm×1820mm)や長い角材(2~4m)なので、板取(大板からどの部材を取るか決めること)もしなくてはなりません。
この時点で買うものと数量をある程度決めていきます。
完成模型の作成
続いて1/5スケールの立体模型を作っていきます。
100均で購入したボール紙と画用紙、マスキングテープで作成。
模型を作るメリットは完成品をイメージしやすいことと、組み立てる順序、ビスの位置などを把握しやすいことが挙げられます。
ビスを打ち込む方向で強度や見栄えにも影響してきますので、もし余裕があれば簡単な模型でも作ることをおすすめします。
小さくても形になってくるとテンションも上がる!!
模型が出来たら再度必要部材を確認して、制作スケジュールを立てます。
スケジュールといってもいつまでにアレを終わらせて、、、といったものではなくて、部材の準備や塗装、組み立てなど完成までの手順を細かく確認していきます。
この段階で出来る限り具体的に、想定しうることを洗い出しておきます。
まあ、いくら想定しても本番で必ず予想外は起きるんですけどね。
それでもやっていた方が、スムーズに制作を進めることが出来ると思います。
2.自作ケージ制作~部材調達・必要品リスト~
必要部材のリストと制作のイメージが固まったら、部材調達です。
休日にホームセンターに足を運び、木材、塩ビ板、金具、塗料を買い揃えました。
一応僕が購入した部材一覧と購入時の注意事項、失敗したこと、使用した工具などをまとめておきます。
2-1.購入品リスト
・ラワンランバーコア t15x910x1820
・ラワンベニヤ t5.0x910x1820
・ラワン角材 30x30x1820
・紙ヤスリMIXセット
・硬質塩ビシートt2.0x910x1820
・細ビス(25mm 35mm 50mm)
・アクリサンデー 硬質塩ビ板用接着剤
・ボンド 木工用速乾
・水性自然カラー 0.7L オールナット
・ペイント刷毛 ハケ3本セット
・ステンレスエキスパンドメタル
・ステンレスローラーキャッチ
・ステンレス ブロンズ 角丁番
・ラワンランバーコア t15mmx910x1820 2枚 (底板・側面板・フタ等)
→ラワンはフタバガキ科の広葉樹の総称で、産地はフィリピンやインドなどが多いようです。
針葉樹の木材はハリネズミによってはアレルギー反応を起こす可能性があるため、今回はラワン材にしました。
ランバーコアとは角材を上下2枚の薄い板で挟んだもので、ベニヤ(薄い板を数枚張り合わせたもの)より切断したときに反りが出にくいという特性があります。
・ラワンベニヤ t5.0x910x1820 1枚 (ケージ背板、引き出し底板用)
・ラワン角材30x30x1820 (ケージ枠用)
・紙ヤスリMIXセット 12枚入(#80・#150・#240・#400×各3枚)
・細ビス(25mm 35mm 50mm)
・硬質塩ビシートt2.0x910x1820 1枚 (トレー 前面パネル用)
→アクリルの方が透明度が高く前面パネルには向いているが、価格が倍くらい違うので、塩ビ板にしました。
トレーを二つ作らなくてはいけないので、予備を多めにみて3x6板(910mm×1820mm)を購入。
・アクリサンデー サンデーシート 硬質塩ビ板用接着剤
・コニシ ボンド 木工用速乾ハンディパック
・アトムハウスペイント 水性自然カラー(天然油脂ステイン) 0.7L オールナット
・アサヒペン ペイント刷毛 お得用多用途用ハケ3本セット(30mm 50mm 70mm)
・黒ビニール被覆亀甲網(網目10mm)
→天井の金網はハリネズミが触れることはないので、ビニール被覆の亀甲金網にしました。
・ステンレスエキスパンドメタル (天井開口部用)
※亀甲金網だとうまくテンションが掛からずにたるんでしまったので、最終的にステンレス製のエキスパンドメタルになりました。
冬に保温球を吊り下げたりするので、結果的にエキスパンドの方が良かったです。
・ステンレスローラーキャッチ (前扉の開閉部に使用)
・ステンレスブロンズ 角丁番(25mmx2セット、38mmx1セット)
→丁番は前扉の開閉部と小屋内のスロープに使用。
2-2.追加購入品
・水性アトム自然カラー
・取手
・水性アトム自然カラー(200ml オールナット)
→塗料は余るくらい多めに購入した方が無難です。
木部の塗装は思いのほか塗料を吸いますし、塗り慣れていないと厚塗りしてしまいます。
せっかく作業が勢いづいてきたところで、塗料の買い足しの手間が発生するとやる気が削がれますので、、、量は余裕をみて準備してください。
僕も面積を計算して2度塗りでも余ると踏んで1缶しか買いませんでしたが、ぎりぎり足らず買い足しに行くハメになりました。泣
・取手
→引き出しと前面パネルのつまみ。気に入るものがなかったので、何店舗か吟味。
購入した品物は以上です。全部でだいだい¥20,000くらいでした。
基本的にホームセンターですべて揃います。
2-3.使用工具 道具
続いてケージ制作に使用した工具や道具を紹介していきます。
・ショーワグローブ ライトグリップ
・インパクトドライバー
・ドライバー
・替刃式のこぎり
・紙やすり
・カッター
・プラスチックカッター
・コンベックス(巻き尺)
・プラスチックノギス
・ペイント刷毛
・ゼブラ 油性マーカー ハイマッキー
・さしがね
・ショーワグローブ ライトグリップ
→工具を使うときはケガ防止や滑り止めの為グローブを使用しましょう。
・インパクトドライバ
→最悪なくても大丈夫。最近はホームセンターでレンタルも出来るので、利用してみても良いでしょう。一度使ってみるとたいして使わないのに自分用が欲しくなりますよ。笑
・ベッセル(VESSEL) ボールグリップドライバー
→金具類を留めるときはインパクトだと威力がありすぎるので、手回しのドライバーを使います。
インパクトでも出来ないことはないですけど、慣れが必要です。ねじ山を壊したり、最悪ケガをする可能性もありますので、手回しドライバーが無難でしょう。
・角利スーパー技工 替刃式のこぎり
→僕は家にあった昔ながらの両刃のこぎりを使いましたが、刃こぼれしているわ、しなっているわで精度もスピードも出ませんでした。
¥1,000そこそこで購入できるので、折り畳み式とか1本あっても良いと思います。
ちょっとした庭木を切ったり、キャンプなんかでも使うかもしれません。
※のこぎりで木材をまっすぐに切るというのはかなり技術が要ります。捨て材などで充分に練習してから本番に臨んでください。
・Bosch Professional(ボッシュ)吸じんランダムアクションサンダー
→これは欲しかったヤツ。。。
塗装面をきれいにしたり、あと数ミリ材料を短くしたいときに紙やすりだと地獄を見ます。。。
板材の切断面をきれいにするのであれば「鉋(カンナ)」でも良いかもしれません。
ただし小口削りは技術が要ります。
詳しく知りたい方はGoogleで「カンナ 小口削り」と検索してみてください。
・オルファ(OLFA) ハイパーH型オートロックカッター
→何かと使います。普段も使うと思うので、一家に一本。
力のいる工作などはネジロック式のほうが良いかも。オートロック式よりしっかり刃を固定できます。
・オルファ(OLFA) PカッターL型(プラスチックカッター)
→アクリル板・塩ビ板を切断するのに必要。
手切りなので、切断面はきれいにならない。溝を掘って最後は割って切断するので、切断面の直角が出にくく、接着に難あり。店で切れるなら切ってもらうほうが良い。
もし万が一今後も大量に切るのであれば値段は高いが、テーブルソーなどの購入を検討してみても良いでしょう。
他にも「アクリルショップはざいや」さん等ネットショップで加工までしてくれるサービスもあります。
・タジマ(Tajima) コンベックス 5.5m×19mm Gロック19(巻き尺)
・シンワ測定 プラスチックノギス ポッケ 100mm
・アサヒペン ペイント刷毛 お得用多用途用ハケ3本セット(30mm 50mm 70mm)
・ゼブラ 油性マーカー ハイマッキー P-MO-150-MC-BK 黒
おなじみ油性ペン「マッキー」
油性ペンといえばマッキーだったけど、地域によっては違ったりするのかな?
・さしがね
3.まとめ
工具を一通り揃えるとそれこそ何十万も掛かってしまいます。
レンタルやホームセンターの加工サービスで対応できるものはそれらを利用するのも手です。
あと、先ほども書いたようにたいてい予想外のことが起こって追加の買い物が必要になるので、設計図書いて(模型作って)ある程度 制作段階をイメージ出来たら部材を買いに行くが良いと思います。
買い物に行くと俄然やる気も出ますからね。
買い物は意外と時間が掛かるので、朝早くからやっているホームセンターに朝一で行くことをおすすめします。
ただし、朝は店員さんも少ないので、質問したいことがある方は早番の人が出てくる9~10時くらいがいいと思います。
ここまでで準備段階は終了。
次回からはいよいよ制作本番に入ります。
続きはこちらをご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
では、また次回!!
コメント