【ハリネズミ】とげ丸飼育記~飼育ケージを自作してみた④~

こんにちは、よろずです。

さて、ケージ自作記事も第④弾、最終回となりました。

この記事は

【ハリネズミ】とげ丸飼育記~飼育ゲージを自作してみた①~

【ハリネズミ】とげ丸飼育記~飼育ゲージを自作してみた②~

【ハリネズミ】とげ丸飼育記~飼育ゲージを自作してみた③~

の続きですので、よかったらこちらも見て行ってください。

~前回までのあらすじ~

奥さんとの折衷案によりハリネズミを飼うことに。

ハムスターは飼ったことがあるのだが、どうやらそれよりも広めのケージが必要なようだ。

既製品はいまいちだし、オーダー品はかっこいいが高い。

そうだ!自作しよう!!

材料を揃えて、塗装して、大まかに組み立てまで完了。←イマココ

今回はアクリルトレー制作メインと細かいところの制作・調整をして完成となります。

是非最後までご覧ください。

目次

1.アクリルトレー制作工程

完成ケージの画像

1-1.トレー制作の必要道具

本体の木材部分はほぼ完成したので、次は塩ビシートの作業に移ります。

塩ビシートでは前開き扉のパネル1階2階部分のトレーを制作。

前面パネルは夏場には金網に替えて通気性をUPさせても良いかと考えています。

トレーを作る目的は衛生面掃除の効率化です。

ハリネズミは基本的にトイレを覚えない(寝床ではしないことが多い)のでそこらじゅうで糞尿をします。

木のケージのままですと染みついてしまいますので、トレーを設置します。

よろず

量も多いのでほぼ毎日ウンチの回収はするよ。
おしっこも床材と一緒に回収して処分。

掃除の時もケージを動かすのは手間(そもそもデカすぎて動かしたくない)なのでトレーだけ外して丸洗いすれば楽ちんだし、衛生的で一石二鳥です。

使用したものは以下の道具です。

オルファ(OLFA) PカッターL型(プラスチックカッター)

オルファ(OLFA) PカッターL型
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さしがね

シンワ測定 サンデーカーペンター 15×30
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ゼブラ 油性マーカー ハイマッキー

ゼブラ 油性マーカー ハイマッキー P-MO-150-MC-BK 黒
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サンデーシート 硬質塩ビ板用接着剤 25ml 注入器付

アクリサンデー サンデーシート 硬質塩ビ板用接着剤
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今回予算面から板厚2.0mm×910×1820サイズの塩ビシートを購入したのですが、デカいし、やわいしで加工が大変でした。

予算に余裕のある方は板厚3.0mm程度のアクリル板でなおかつ店舗でカットしてもらうことをおすすめします。

※1年間使用しましたが、塩ビシートでも多少キズは付きやすいものの飼育・観察する上で不具合はありませんでした。

よろず

そもそも予算に余裕のある人はオーダー品を買える。。。

僕はなるべく安く作りたかったので、塩ビのカットをプラスチックカッターで行いました。

今後もアクリル板の加工をたくさんしたい(自作の水槽を作りたいなど)という人は、テーブルソーなどプラ板がきれいに簡単に切れる機材を入手することを検討してみてもいいかもしれません。

よろず

機材自体は高価だけど、作業効率はめちゃくちゃ上がると思う

1-2.塩ビシート切断

そもそもプラスチックカッターは「切る」というより「割る」ための工具です。

対象材料にプラスチックカッターの刃で溝を掘り、1/3~1/2程度の深さになったら、材料を裏返して溝を上に向け、下方向に折り曲げるように割ります。

そのため基本的には直線にしか加工できません

しかも材料を「割る」ので、切断面はギザギザになり直角はほとんど出ません

直角が出ていないので、本来であれば後工程に接着がある場合はあまり良くはありませんが、DIY程度でしたら、許容範囲でしょう。

今回は接着後にシリコンでシーリング加工もするので問題ないでしょう。

塩ビ板では前面パネル部分と、1階2階の箱型トレーを作ります。

まずはサイズの大きいパネル部分とトレーの底板部分の切り出しです。

寸法を測り、塩ビ板にサインペンで目安となる点を打ちます。

そして定規をあて、プラスチックカッターで溝を掘っていきます。

よろず

初めに溝をつけるときは軽い力でまっすぐに引くことだけに集中

最初はプラスチックの表面で刃が滑ってしまい必要な部分にも傷をつけてしまう恐れがあります。

まずはまっすぐに引くことだけに意識を集中させましょう。

まっすぐな溝が引けたら、徐々に力を込めて深さが1/3~1/2くらいになるまで何度も溝をなぞります。

最後は作業台の端などで割って切断。

切断面はバリが残っているので、軽くやすり掛けしておくと後工程の接着が多少楽になります。

よろず

パキっときれいに割れると結構快感。
塩ビは柔らかく、割れずに折れ曲がることも、、、

大きめの板が取れたら、今度はトレーの立ち上がり部分の細長い部材を取っていきます。

細長い部材は割るときに「てこの力」が掛けにくいので、溝を気持ち深めに掘りましょう。

パーツはすべて切り出したのですが、ひとつ問題がありました。

下の画像のように2階部分の床は1階とのスロープ部分が開口部となるため、L字型に切欠かなくてはなりません。

しかし、前述したようにプラスチックカッターは直線で割ることしか出来ないので、本来であれば糸鋸などで切り取るのですが、残念なことに手持ちに工具がありませんでした。

仕方がないので、ここは塩ビの柔らかさを生かしたパワープレーで切り抜けました。

プラスチックカッターで穴が開くまで溝を掘って、必要部分が割れないようにうまく切欠きました。

縁日の「型抜き」をやっている感覚でしたね。

よろず

小さい頃ハマったな~~~~~~。

縁日の型抜きの画像
出典:いらすとや https://www.irasutoya.com/

1-3.塩ビシートの接着

塩ビシートの切断加工はすべて終わったので、組み立てに入ります。

トレーはマスキングテープなどで仮組をして専用接着剤に付属している注入器で接着部分をなぞるように接着剤を塗布していきます。

表面張力?毛細管現象?でスキマに接着剤が吸い込まれていくので、ここの作業はそれほど難しいことはありません。

薬剤なので充分に換気しながら、もしくは屋外で作業しましょう。

そしてそのまま24時間乾燥ということなので、本日の作業はこれにて終了。

プラスチックカッターを使うと、切りくずがたくさんで出る上に静電気でいろんなところにくっついてしまうので、掃除が厄介です。

パネルやトレーにもついてしまう場合は静電防止スプレーを使うと、切りくずやゴミの付着をある程度は抑えられます。

AZ(エーゼット) 静電防止スプレー
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1-4.塩ビシート加工注意点まとめ

今回やってみて感じたことをまとめると

・大判ではなく1mx1mくらいの取り回しの良いサイズを買うべし
・少し厚めのアクリル板を使うべし
・トレーのサイズは図面の寸法ではなく、実寸を測るべし
・長い定規を使うべし
・アクリルカッターで切るときは塩ビ板の保護紙を取るべし
・必ず練習してから本番用を切り出すべし

910×1820のサイズでしかも板厚が2.0mmの板を購入してしまったので、取り回しも悪いし、たわむし、引きずって傷つくしで辛かったです。

なるべく小さく加工しやすいサイズを購入することをおすすめします。

というか、やっぱり厚めのアクリル板がいいですね。

大枠を作った時にも言いましたが、実際に組み立てると色々と設計通りにはいかないものです。

1ミリの誤差が積み重なると、最終的に結構な寸法の狂いが出てきてしまいます。

よろず

改めて昔の木造住宅を作る大工さんはすごいなと痛感した

実際ぼくもトレーを作ったはいいがピッタリサイズすぎて取り出せなかったり立ち上がりの高さがありすぎて引き出しの枠と干渉し引き出せなかったりと何回も修正を重ねることになってしまいました。

実際にできた引き出しのサイズに合わせて作ればよかったと思いました。

プラスチックカッターを使うときは一回で必要な線をなぞれるように長い定規(まっすぐな鉄の板等でも可)を使うことをおすすめします。

短い定規で数回に分けて、ずらしながら溝を掘っていくと必ず線が曲がります。

また、板についている保護紙は取ってから溝を掘らないと刃に巻き込み、これもまた線が曲がる原因となります。

文章で説明しても分かりづらいですね。

結局は本番に支障なさそうな端っこで練習してみるのが一番です。

1-5.シーリング工程

トレーの接着剤が固まったので、防水性接着剤の剥がれ防止も兼ねて、シリコンでシーリングしました。

とげ丸がかじらないように最小幅で施工

ハリネズミは意外と鼻が長いので、角のシーリング材をかじることはないと思います。

最終的には1階にリター(床材)を、2階には人工芝を敷くつもりなので心配はないでしょう。

シーリング工程の写真を全然取っていなかったので、文章での説明となります。

STEP
マスキングをする

トレーの隅からシーリングしたい幅をあけて、マスキングテープを貼っていきます。

STEP
シーリング材打設

シーリング容器の口を打設したい幅に合わせてカットして打設していきます。

後ほど形を整えるので、はみ出したり多めになるのOK

シーリング剤が少なすぎると、後工程で継ぎ足しが必要になるので、気持ち多めで。

STEP
余分なシーリング材の除去

付属のへらなどで余分なシーリング剤を除去するとともに形を整えていきます。

かまぼこ状のへらの丸い方でシーリング剤をなぞることで、トレーの角にシーリング剤がきれいに充填されていきます。

STEP
マスキングテープをはがす

打設が終わったら、シーリング剤が乾く前にマスキングテープをはがします。

STEP
乾燥

ほこりなどが付着しないように被せるものがあると良いでしょう。

そのまま規定時間乾燥させれば完成です!!

まずは、シーリングしたい幅にマスキングテープを貼っていきます。

四隅の部分もしっかりマスキングしてください。

次にシーリング剤を打っていきます。

シーリング剤はこちらを使いました。

・シリコンシーラント

セメダイン JIS シリコーンシーラント 8060 330ml クリア(半透明)
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ノズルを打ち込みたい幅にカットして使用します。

今回は5mmくらいの幅になるようにカットしました。

そしていよいよ充填していきますが、ここで注意点!!

初めての場合ほぼ100%失敗するので、必ず練習する!!

これに尽きます。

シーリングを初めてやる方で一発で成功した人を聞いたことありません。

よくある失敗は

・均一に充填出来なかった。
・へらで均すのを失敗した。
・マスキングテープをはがすタイミングを間違えた、はがし方を失敗した。

きれいに充填するのは本当に難しいです。

まずは余っている端材で簡易の箱型を作って、練習してみてください。

YouTubeでもシーリングのコツみたいな動画はたくさんあるので、視聴してイメトレしてから挑戦するのもありですね。

下の画像も遠目にはきれいに仕上がっているように見えますが、手に取ってみるとかなりアラが目立ちます。

自作 ケージ シリコンコーキングしたトレーの画像

練習してある程度コツをつかんできたら、いざ本番!!

シリコンが乾かないうちはこそぎ取ってしまえば何とかやり直しはきくので、うまくいくまで挑戦してみてください。

ぼくも箱の四隅のシーリングは特に苦労しました。

へらで均すのが難しいったらありゃしない。

あとマスキングは最重要ですね。

よろず

シリコン充填は隅をヘラで均すのがむずかしい!!
ほかのところはマスキングさえちゃんとしていれば余裕。

2.天井&側面開口部のメッシュ張り付け工程

シーリング材が固まるまでの間、1ヶ月弱片付けもせず放置していた作業部屋を掃除。

木屑とかプラスチック片とか散らかっていて危なっかしい。

要らないものは処分して、ざっと掃除機をかけてすっきり。

作業スペースはきれいに保たないとダメですね。

2-1.天井開口部の金網設置

天井開口部は黒ビニールの亀甲網を張りました。

黒ビニール亀甲網の画像
出典:㈱吉田隆 http://yoshida-taka.co.jp/index.html

ホームセンターで切り売りしています。

端部は非常に鋭利なので、取り扱う際はケガに注意してください。

結論から言うと、金網がたわんでしまい思ったような出来にはなりませんでした。

下の画像のように前面部分に桟木を入れなかったことも原因ですが、、、

天井金網貼り付け後の画像
金網がたわんでしまう

現在はより強度の高いエキスパンドメタルに張り替えました 

天井をエキスパンドメタルに張り替えた画像
前面パネルもエキスパンドメタルにした夏仕様

エキスパンドメタルにしたことで保温器具の「暖突(だんとつ)」や「セラミックヒーター」を引っ掛けてもたわんで落下する心配がなくなりました。

2-2.側面開口部の金網設置

左右の側面の開口部には目の細かいエキスパンドメタルを張りました。

内側から低頭ビスで留めて、冬はフタを閉められるようにしておきます。

網はアルミ製です。前職の時、害虫駆除会社の人が「ネズミはアルミを嫌う」と言っていて、ハリネズミもかじることはないだろうという事でアルミにしておきました。

側面開口部の画像①
側面開口部 外側から
側面開口部の画像②
側面開口部 内側から

側面開口部はなかなかいい感じに仕上がりました。

さらに追加で購入していた取っ手を扉と天井のフタに取り付けました。

これでケージはほぼ完成です。

自作 ケージ 完成ケージの画像
下からのアングルだと迫力ある。取手も良い感じ。
天井フタの画像
隙間が、、、

天井のフタは寸法を少し間違えてしまいました。

このサイズの板が2枚取れる端材もなかったので、換気用の隙間という事でOKとしました。

よろず

なかなかどうして良い出来じゃないか
改良点はたくさんあるけどな。

3.自作ケージ完成!!

ついにケージ完成の日が訪れました。

いやー長かった。実働制作日数でいったら7日程ですが、実際は構想から1ヶ月半以上かかりました。

でも設計から作るまでずっと楽しかったし、ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大でどこにも出かけられなかったので、熱中して打ち込んでしまいました。

トレーのシーリングもうまい具合に硬化したので良かったです。

最後にビス頭をリタッチ用の塗料で茶色に塗って目立たなくして、トレーを収め、人工芝を敷き、リターを敷き完成です!!

いろいろと改善点はありますが、ひとまず完成させられてよかった。

次回制作時(カメレオンを飼えればまた作りたい)は反省点を生かして、よりスマートなケージを作りたいです。

予算に余裕があればFandKさんで購入したいけど。

塗料の臭いもうまい具合に抜けたので、とげ丸のお引っ越しもしました。

床材のリターや丸太小屋、においのついた布切れは一緒に入れてストレスを軽減させます。

人工芝は色々な100均を回ったけど、ダイソーが品質は良さそうでした。

出典:DAISO公式通販 https://jp.daisonet.com/

引っ越ししたてで色々いじるのは良くないので、とりあえず1-2週間放っておいて新居に慣れたら改めてとげ丸さんにレビューをしてもらいましょう。

最後に完成ケージの写真を載せておきますので、ご覧ください。

完成ケージ正面上画像
冬はフタを閉める

こう見ると結構色むらがありますね。まあ、味ですね笑

フタもきれいに閉まっているように撮りましたけど、隙間空いてますし。

完成ケージフタ開け画像
夏は前面扉も網にしようかな

フタを外しました。この時はまだ亀甲網です。

完成ケージ上からの画像
天井にはヒーター設置予定
完成ケージ正面扉開け画像
正面扉開放

2階部分の床面積が広いので、1階を引き出しにしなかったら手が届かなくて掃除がかなり大変だったと思います。

完成ケージ正面引き出し開け画像
引き出し

引き出しの開閉はシリコン潤滑剤を塗ったおかげでかなりスムーズになりました。

2階へのスロープは当初ロフトと同じように丁番を使った跳ね上げ式のスロープの予定でしたが、スロープの角度や清掃時の手間の観点から写真のような置き型のスロープへ変更しました。

完成ケージ斜め上画像
側面開口は小さすぎたかな

実は側面開口部は200×200にしようと思っていたのですが、ホームセンターで間違えたようで100×100になってしまいました。結果として開口が大きすぎると冬場の温度低下にもつながるし、フタを作るにしても大きくなりすぎるので、100~150角でよかったです。

完成ケージ開口部画像
内側からビス止め
完成ケージ2階&ロフト画像
人工芝が良い色合い。笑

写真はまだリターを敷いてなかったですね。

リターは「はりねずみんみん共和国」さんのものを使っています。

・オリジナル超吸水ペーパーリター

オリジナル超吸水ペーパーリター
created by Rinker

粉じんも少ないし、おしっこが掛かると膨らむので、どこでしたかすぐに分かります。

ウンチを取るときにおしっこをした場所のリターも一緒に回収するので、場所がわかりやすいのは便利です。

ケージを衛生的に保つのに一役買ってもらっています。

\はりねずみんみん共和国 公式楽天市場ページ/

エサや使っているアイテムなどについては今後も更新していこうと思います。

最後に読み返したい人がいるかもしれないので、第1回からのリンクを貼って終了したいと思います。

ということで、本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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