こんにちは、よろずです。
今日はハリネズミの爪切りについて書いていきます。
・爪の切り方、切る量が良くわからない
・暴れるので深爪してしまいそう
・爪切りは動物病院でやってくれる?
ハリネズミを飼ってみるとこんな悩みが出てくるのではないでしょうか?
爪切りはハリ飼いさん最初の難関ですね。
ハリネズミは人間にあまりなつかないので、特に爪切りは難しいですよね。
でも爪切りを怠ると飼育下のハリネズミはどんどん爪が伸びて、巻き爪になってしまいます。
巻き爪になると、爪の中に汚れや糞尿が詰まって不衛生。
さらに伸びすぎた爪が寝床の布や回し車などに引っかかって割れることや、最悪骨折なんてことも考えられます。
この記事では実際にハリネズミを飼育しているぼくが日々試行錯誤しながら実践している方法や一般的な方法まで様々な爪切りの方法や注意点を写真付きで紹介していきます。
ちなみに今ぼくが実践している方法は昼間の寝起きに抱っこして切ってしまう方法です。
夜間の活発な時より切りやすいですよ。
多少慣れは必要ですが、爪切りは繰り返し行っていけば必ずうまく出来るようになります。
ハリネズミを飼ってみたい方、すでに飼っていてまだ爪切りをしたことがない・やり方がわからないという方は是非参考にしてみてください。
では、順番に説明していきます。
1.爪切りの目的
爪切りは本当に必要?
そもそもハリネズミに爪切りは必要かという事ですが、結論は
となります。
野生ではもちろん爪切りなんてしません。
日本で飼育できるヨツユビハリネズミはアフリカのサバンナ地帯原産で、地面に巣穴を掘ったりして暮らしています。
夜行性で夜は食料を求めて活発に歩き回り、一晩で3-5kmも移動することがあります。
そのため爪は程よく削れて、伸びすぎるという事はありません。
うちのとげ丸(ハリネズミ)は夜中にごそごそ起きてきてご飯食べてウンチをするとすぐに寝床に戻っていきますが笑
完全にうらやましい生活…
という事で飼育下ではそもそも運動量が少ないことと、爪が削れるような地面を歩かないので爪が伸びすぎてしまい、爪切りが必要になります。
爪切りを放置するとどうなるの?
爪が伸びたままになってしまうと様々な問題が起きます。たとえば、
・伸びた爪が丸まり歩行に支障が出る。
・寝袋に引っかかり割れる心配がある。
・回し車に挟まり最悪骨折の可能性も。
・爪の中に排泄物等がたまり、不衛生。
以上のことから、ハリネズミのために定期的に爪切りをする必要があります。
※ハリネズミを飼っている人にはあるあるですが、回し車の最中にウンチをして回し車や体がウンチまみれになることが結構頻繁にあります。。。
伸びすぎた爪は放置していても良いことなんて一つもないので、さくっと切ってしまいましょう!!
2.爪切りの方法
では、爪切りのやり方を説明していきます。
ヨツユビハリネズミはその名の通り後ろ足の指が4本です。
ちなみに前足の指は5本あります。
なので、爪切りは18本分ということになります。
こりゃ大変だ、1回で全部切らないといけないの??
※後述しますが、爪切りは様子をみながら数回・数日に分けて行うほうが良いでしょう。
爪切りの方法は何種類かあるのですが、主に以下があります。
・仰向けに抱えて切っていく。
・ザルやふるいに乗せて
メッシュの隙間から出た爪を切る。
・BBQ用の金網に乗せ(1㎝角程の網目)
隙間から出た足を抑えて切る。
・動物病院で依頼する
(麻酔をかけることも)
いずれの場合も小動物用の爪切りや小さいはさみを使用します。
僕は自分で切っているのですが、ザルよりも手で持って切ってあげた方がやりやすいので、その方法で実践しています。
爪切り実践
個体によっては嫌がって丸まってしまうこともあるので(というかほぼ丸まると思われる)1回ですべての爪を切るのでなく、何日かに分けて切ることをおすすめします。
うちのとげ丸の場合ですと、活発に動き回る夜間よりも昼間にもぞもぞ動き出した時がチャンス!
ミルワームでおびき出して捕まえます。
寝ぼけ眼で動きも緩慢、仰向けにもつと
「なんだ、なんだ???」
という感じで、動きが止まります。
その間にちゃちゃっと切れるだけ切ってしまいます。
爪を切られていることに気がついて丸まり始めるのですが、鼻先に息を吹きかけるとこれまた
「なんだ、なんだ???」という事で丸まり警戒モードを解除してくれます。
基本的にはギロチンタイプ(後述します)の爪切りを使用しているので、爪の白い部分を数ミリずつ挟んでカットしていきます。
あまりストレスにならないように何本か切ったら解放してあげています。
とげ丸は息を吹きかけると丸まりを解きますが、おやつなどの好物で釣るのも効果的です。
おなかにペースト状のえさを塗って、えさに気を取られているうちに爪を切るというやり方もあるようですが、おなかにえさを塗るのも気が引けるため、試したことはありませんが、、、
ザルやふるいに乗せて切る方法は、下から見上げて切らなければならないため、僕はやりづらかったです。
ザルの陰になってしまい、どれくらい爪を切ればいいかも見えないので「丸まってどうしても切れない」というのでなければ仰向けに持ってして切ることをおすすめします。
大きめの網目(焼肉網くらい)で足ごと出してしまい、足をつまみながら切る方法もあります。
とげ丸は結構暴れるため骨折の危険を考慮してやっていませんが、おとなしい子ならやってみる価値があるかもしれません。
いずれにせよ、愛針の様子をみて機嫌と相談しながら気長にやってみてください。
何度もチャレンジしているうちに「愛針の癖」や「こうしたらおとなしい」というのが分かってきますよ。
どちらの方法でも無理だ!!という事であればツメが伸びすぎてケガや病気につながる前に動物病院にで切ってもらうという最終手段もあります。
爪は伸びすぎると丸まって余計に切りづらくなるため、早め早めに切ってあげてください。
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爪を切る量
ハリネズミの爪には血管が通っていて爪を切りすぎてしまうと出血してしまいます。
人間と同じで、伸びすぎた白い部分を切るようにしてあげてください。
慣れないうちは本当に少しずつ(1~2mm)切りましょう。
もし深爪をしてしまい、出血してしまったら清潔なコットンなどで圧迫止血をすればいいのですが、暴れる場合や嫌がる場合は市販の止血剤を使うのも手です。
それでも血が止まらないなど不安な場合はお近くの動物病院へ相談してみてください。
いざという時のために掛かりつけの動物病院があると良いですよ。
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爪切りの頻度
個体や季節により爪の伸び方は違いがありますので、日々のスキンシップの中で爪の伸び具合もチェック項目に入れてください。
目安として2~3週間に1回は切ることになると思います。
爪だけでなく、食欲や毛並み、ハリが抜けていないか、異変があった時にすぐに気がつけるように普段からよく観察してみてください。
3.爪切りの道具
爪切りの道具ですが、ぶっちゃけ切れればなんでも大丈夫です。
ハリネズミ専用はおそらくないと思います。
うちではウサギ用のギロチンタイプと人間用の鼻毛切りはさみを使っているよ!
小動物用かウサギ用で、大きすぎると切りづらいので小さめを選ぶといいでしょう。
種類もいろいろあって、爪を入れて上下から刃ではさむギロチンタイプや、
普通のはさみのようで刃先だけカーブしたもの
工具のニッパみたいなものまであります。
僕はギロチンタイプを使っていますが、網目を使って爪を切りたいのであれば、はさみタイプがおすすめです。
前足は少し切りづらいので、人間用の鼻毛はさみ(刃先のまるいもの)を使っています。
とにかく安全に爪を切れるのであれば何でも問題はありません。
4.まとめ
ハリネズミは特性上(危険を察知すると背中の針を逆立て丸まる)爪を切るのは難しいです。
小さい頃から人間に慣らしていれば爪切りを嫌がらない子もいますが、基本は人に慣れない動物。
かといって飼育下では爪切りは必須です。
ハリちゃんたちの健康や安全を最優先に爪切りにも取り組んでみてください。一度預かった生命。天寿を全うするまできちんと快適に過ごさせてあげるのが飼い主の役目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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