こんにちは、よろずです。
サラリーマンのみなさん!!革靴の手入れはしていますか?
家に帰ったら脱ぎっぱなしで手入れなんてしたことないというあなた!
手入れをしないと靴の寿命を縮めるだけでなく、歩き方や姿勢の悪化にもつながりますよ。
さらに靴が汚いと顧客や社内からの評価も下がり、営業成績や昇進にも影響するかもしれません。
そうならないために、週末に10分で良いので靴の手入れを習慣づけていきましょう。
1.そもそも革靴の手入れって必要なの?
革靴の手入れと言われてもピンとこない方が多いと思います。
やり方わからないし、道具もないし、めんどくさい!!
とりあえず布で拭けばいいの?
いえいえ、実はそんなに時間も手間もかかりません。
慣れてくればちゃちゃっと10分程度で出来てしまいます。
結論から言ってしまうと革靴の手入れは必須です。
人間だってお風呂上りに保湿のためにスキンケアをしますよね?
保湿をしないと乾燥して肌がかさかさになったり、しわになってしまいます。
これと同じことが天然皮革の革靴にも言えます。
手入れ(保湿)を怠ると乾燥によるひび割れや表面の剥がれが起きます。
男性のスキンケアなんて化粧水をして、ちょっと気を付けている人なら乳液を塗るかもしれませんが、
それでも数分で終わるでしょう。
革靴の手入れも簡単に済ませるなら10分程度で終わらせることも可能です。
道具などの初期費用も¥4,500~¥6,000くらいでしょうか。
一回揃えてしまえば次の消耗品補充までに最低2~3年は使えますので、手入れ用品のコスパは良いです。
費用も手間もそれほど掛からずに自己肯定感UPと周りから細かいところで評価を下げられずに済むので革靴の手入れは今日から取り組むべきです。
2.革靴の手入れをしないとどうなる?
直接的な影響でいうと前述したように革が乾燥し、ひび割れや表面の剥がれが起きます。
簡単に言うと、靴の寿命が縮みます。
革靴の寿命はアッパー(靴底より上の足を覆う革部分)の寿命です。
アッパーは交換することが出来ないので(交換したらそれはすなわち新しい靴)経年劣化により穴が開くと基本的には寿命となります。
つまり手入れとはアッパーの劣化を遅らせて寿命を延ばす事とも言えます。
アッパー以外は交換できる部分が多いのでそれも革靴が長く履ける理由のひとつです。
革靴は作りのしっかりした靴でちゃんと手入れを行っていれば10年でも20年でも履けます。
実際僕も高校の卒業式で買ってもらった靴を就活~入社6年目まで履いていました。
手入れを始めたのは社会人2~3年目になってからで、それ以前は恥ずかしながら手入れすることを知らず、かなり寿命を縮めてしまいました。
それでも初めてもらった革靴だったので、いろいろ修理してアッパーに穴が開くまで履きました。
昔から物持ちが良い方ではありましたが、
日本人のもったいない精神が残っているのかも
手入れをしないことによる悪影響には靴自体だけでなく、自分の体にも及ぶことがあります。
革靴の一番の消耗品であるトップリフト(かかと部分の地面と接しているパーツ)がすり減っていることを放置すると見た目が悪いだけでなく、歩き方や姿勢にも影響します。
赤線より上がトップリフト、下がヒールベースです。
階段を上っているとたまにものすごく片減りした靴を履いている方を見受けますが、歩くたびに足首が曲がってしまっていました。
その方は先天的な病気で曲がっているが故に片減りしていた可能性もありますが、いずれにせよトップリフトがすり減ったまま履き続けるのは得策ではありません。
ヒールベースまで削れてしまうと修理代がかさみますので、ヒールベース近くまで削れてきたら交換タイミングです。
上の写真はちょうどトップリフト交換に出す前のものです。
こちらが交換後です。
手入れを怠ることの不利益はほかにもあります。
そう、身だしなみです。
靴の汚れやかかとのすり減り、ジャケット・シャツのしわ、ネクタイが曲がっていたり、ヒゲの剃り残しがあったり、ダメなところって意外と目につきますよね。
「あぁこの人は細かいところに気がつかないのかな?」
「普段からだらしがないのかな?重要な仕事は任せられないな」
初対面の人はぱっと見の3秒で印象が決まるとも言われています。
別に高級スーツに身を包んで、高級腕時計を巻いて、香水むんむんにしろというわけではなく、最低限の清潔感は出すような身だしなみをしましょうという事です。
能力があるのに、それ以外でビジネスチャンスを逃すのはもったいないですからね。
会社でも成果は上げているのに、なぜか昇進が遅い人は
たいてい身だしなみが整っていない気がする
僕は営業先で靴がきれいなことを褒められた経験が何度かあります。
褒めてくれる人はたいてい支店長や役員など役職が高く、身なりも小綺麗にしている方でした。
自分で気にしているところは自然と相手のも見てしまうのでしょう。
例えば時計に興味が湧くと、つい人のしている時計に目がいってしまうような。
いずれにせよ靴も意外と見られています。
その時にきっちり手入れされていれば不名誉なレッテルを貼られることもないでしょう。
靴の手入れをしないと以下のことが予想されます。
・靴の寿命が縮む
・足や姿勢に悪影響
・他人から不名誉な評価を得る
3.結局革靴の手入れって何をすればいいの?
まず前提として今回紹介する手入れの対象は本革のスムースレザーです。
本革とは天然皮革ともいわれますが、牛や豚・馬などの家畜やワニ・ヘビなどの爬虫類から採れる、動物由来の革のことです。
本革と分けて考えられるのが石油由来の合成皮革、いわゆる合皮というものです。
スムースレザーというのはその名の通り、表面が滑らかな革で、スエードなどの起毛革は除きます。
おそらく日本のビジネスパーソンで履いている方が一番多いのが本革(ワニやヘビなどのエキゾチックレザーを除く)特に牛革のスムースレザーだと思われますので、それを対象に手入れ方法を紹介していきます。
前置きが長くなりましたが、そもそも革靴の手入れって何をすればいいの?
という事ですが、大まかに言ってしまえば、
・埃、汚れ落とし
・保湿
この2点のみです。
前述したように天然皮革は動物由来の革ですので、定期的な保湿が必要です。
保湿には皮革用のクリームを使いますが、その際に埃や前回塗布したクリームに汚れがついてしまったものは除去して新しいクリームを入れていくわけです。
以下に詳しい手順をまとめますので、参考にしてみてください。
4.超簡単!10分で出来る革靴の手入れ方法
まず、必要な道具と材料を紹介させてください。
・綿100%ぼろ布・Tシャツ(使い古しのほうが水分も吸うので好ましい)
・シューブラシ(とりあえず馬毛と豚毛)
・シューツリー
・汚れ落とし
・シュークリーム(とりあえず乳化性のクリームでOK)
これだけ揃えればひとまずは十分です。
慣れてきたり、靴磨きが好きになってきたら増やしていけば良いのです。
・手入れ方法
百貨店や東急ハンズ・ロフトのような雑貨店に行ってみるとわかりますが、手入れ用品は本当に種類が多いです。
好きな人は本当にハマるので、実際に用品を見てテンションが上がるか判断しに行ってもいいかもしれません。
ただし初めての方は店舗に行ってもどれを買えばいいかかなり迷ってしまうと思います。
実際僕も優柔不断が相まって何も買えずに帰ることが何回もありました。笑
という事で、とりあえずこれを買っておけば間違いない!という僕も日頃から愛用している製品を手入れ方法の説明と共に紹介していきます。
1.シューツリーを装着 1分
シューツリーとはシューキーパーとも呼ばれ靴の形を保持しておくために入れるものです。
プラスチック製や木製がありますが、除湿効果もあるので木製がオススメです。
シューキーパーを入れておかないと、つま先が上がった状態のまま癖がついてしまい、しわが伸びないので手入れもしづらくなります。
シューツリーを装着する際は靴紐の蝶々結びもほどいて中に入れておくと後でクリームを塗る際に邪魔にならなくていいですよ。
おすすめシューキーパー
[マーケン]アロマティックシダーキーパー タイプA 0001AC メンズ ブラウン
[マーケン]シューキーパー お手入れ 防カビ 防菌 型崩れ防止 シワ伸ばし 杉の香り アロマティックシーダーシュートゥリーディプロマットユーロ ブラウン
2.馬毛ブラシで埃を払う 1分
馬毛ブラシは毛が柔らかく、細かい隙間に溜まった埃を掻き出してくれます。
靴をじっくり見ると意外と埃が溜まっていてびっくりしますよ。
普段から手入れをしていれば、ブラッシングして布で軽くこするだけでもだいぶ綺麗になります。
埃落としブラシは大きめのほうが使い勝手が良いです。
おすすめ馬毛ブラシ
[M.モゥブレィ]シューケア 靴磨き ホコリ落とし用 馬毛ブラシ プロ・ホースブラシ
3.汚れがひどい場合、もしくは月に一回くらいは汚れ落としを使う
乾拭きで落ちないような汚れはクリーナーを使います。
その他にも月に一回くらいは古い保湿クリームを取り除くために使用した方がいいでしょう。
僕はいつもコロンブスのツーフェイスローションを使っています。
油性汚れと水性汚れを落とす成分が分離しているので、よく振ってからぼろ布に少量取って靴の表面をなでるように汚れを拭き取っていきます。
この際、過度な力でこすると靴の着色まで落としてしまいますので、あくまでも優しく、なでる程度の力でこすってください。
まだ、靴磨きを始めたころ毎週末に一生懸命汚れ落としで
「まだ落ちるまだ落ちる」とダークブラウンの靴がミディアムブラウン、ライトブラウンへと変貌を遂げた時にはびっくりしたもんです。笑
全体的にある程度汚れが落ちたら完了。反対側の靴の汚れを落としている間に乾燥させて、そのあとぼろ布で乾拭きして余分なローションを拭き取ります。
おすすめの汚れ落とし/クリーナー
[コロンブス] クリーナー・汚れ落とし ブートブラックシルバーライン ツーフェイスローション
4.クリームを塗布 2分
靴の汚れが落ちたら乳化性クリームを塗っていきます。
クリームを塗る用のペネトレイトブラシというものもありますが、ぶっちゃけ指で充分です。
指で塗る方が無駄に厚塗りしないので、多少汚れるのに抵抗がなければ指でOK。
クリームは薄くまんべんなく塗りましょう。
後ほどブラシで馴染ませるので、大まかで大丈夫です。
履きじわ部分も丁寧に塗り込んでください。
厚く塗りすぎると余分を拭き取るときに大変ですので、薄塗りを心がけましょう。
大事なことですので2回言いました。笑
クリームも相当種類がありますので、まずはオールマイティに使える無色のものを買いましょう。
補色効果が必要であれば自分の靴の色よりも少し薄い色を選ぶといいですよ。
おすすめのクリーム
こちらのクリームは塗るときの伸びもよく、仕上がりもさらっとしています。
それでいて乾拭きをすれば適度なツヤも出るのでこれひとつで保湿・表面保護・ツヤ出しすべてをまかなえる素晴らしいクリームです。
[コロニル] 保護・栄養クリーム アニリンクリーム 50ml
5.豚毛ブラシでブラッシング 2分
クリームを塗り終えたらコシのある毛質の豚毛ブラシで馴染ませるようにブラッシングをしていきます。
毛先を使って縫い目や革が重なっている部分、靴底とアッパーのつなぎ目部分もしっかりクリームを浸透させていきましょう。
足の甲の履きじわ部分はしわの方向に沿ってブラッシングするとクリームがしっかり染み込みます。
おすすめの豚毛ブラシ
6.余分なクリームをぼろ布で拭き取る 4分
最後にぼろ布のきれいな面で余分なクリームを拭き取っていきます。
この時も力は込めず、なでるように拭き取っていきます。
こまめに布のきれいな面に替えながら布にクリームがつかなくなってきて、革にじんわりと光沢が出てきたら完成です。
1週間きれいに保つために出来れば毎日馬毛ブラシでブラッシングしたいところではあります。
靴をきれいに保つよう意識して履いていればそこまで過度に汚れることはないと思います。
月曜日の朝一満員電車で靴を踏まれた時にはさすがに萎える。
クリームの手入れ頻度は毎週末に1回やれば十分でしょう。
最初は時間が掛かるかもしれませんが、慣れてくれば10分程度で済ませられます。
片足ずつ交互に馬毛ブラシ→クリーム→豚毛ブラシ→拭き取りと行っていけばちょっと馴染ませる時間も取れるのでおすすめです。
もしくは待ち時間を利用してSNSで意識高い自分をアピールしましょう。笑
靴磨きが楽しくなってきたら、つま先やかかと部分を光らせる鏡面磨きというテクニックもあるので是非チャレンジしてみてください。
鏡面磨きにハマると平気で1-2時間靴磨きに没頭するので注意しましょう。
手入れが終わったら、日陰干しで風通しをします。
毎週干していれば臭いもほとんど気にならなくなりますよ。
靴を長持ちさせるために最低でも2足回しにして、1日ずつ交互に履くようにしてください。
履かない靴にはシューツリーを装着して休ませてあげましょう。
主人より休みが多いなんてけしからん奴だと思うかもしれませんが、仕事内容は1日10時間以上踏みつけられて地面にこすりつけられる事だと考えれば休ませてあげたくなりますよね。
以上が革靴の手入れ方法です。
5.靴磨き以外の手入れについて
革靴を長く履こうと思ったら靴磨き以外にも手入れをする必要があります。
それは消耗部品の交換です。
こちらは知識・技術、専用の工具が必要となるので、基本的には販売店やリペアショップでの対応となります。
頻度の高い修理としては
・トップリフトの交換
・ハーフラバー補修(つま先側半面の補修)
・カウンターライニング補修(かかとの内側で普段アキレス健が当たっている部分)
・オールソール交換(靴底すべてを交換)
などがあります。
正直マメに消耗品を交換しているとコスパは悪いです。
僕は4足で回しているので、1足につき月5~8日程度。年間60日~80日弱しか履きません。
それでも以下くらいの頻度で交換はしていきます。
トップリフト 10~12か月に1回
@¥4,000~¥5,000
ハーフラバー 18~20か月に1回
@¥3,000~¥4,000
オールソール 4~5年に1回
@¥15,000~¥20,000
10年履くとすると
トップリフト8回(2回はオールソールに含む)
@¥4,000×8=¥32,000
ハーフラバー5回(2回はオールソールに含む)
@3,000×5=¥15,000
オールソール2回
@15,000×2=¥30,000
その他(トゥスチール2回、補修系)=¥10,000
計¥87,000+本体¥50,000とすると、
¥137,000÷10年=¥13,700/年
う~~~~ん、いい値段しますなー。
2年ごとに¥30,000弱の新品を購入しているのと同じくらいの額を使うことになります。
もちろんこれは僕の例ですので、異論は多々あると思います。
ですが、コスパが非常に良くなることはないでしょう。
高級紳士靴を買って経年変化も楽しみたいなど、趣味としてなら全然ありだと思います。
僕も趣味の領域ですからお金も時間もある程度かけています。
そうでない方もトップリフトの交換はした方が良いでしょう。
かかとが削れているままでは見た目も歩き方にもよくないので。
アッパーの手入れは行って、トップリフトを3~4回交換するまで履く。
オールソールのタイミングになったら新品を買う。
このサイクルが一番コスパ的に良いかもしれません。
6.まとめ
結論、革靴の手入れは絶対にすべき。
手間も時間もたいして掛からずに靴の寿命を伸ばせる。
人からの評価を無駄におとすこともないし、自己肯定感もあがる。
ただし、こだわりすぎはコスパが合わないので、あくまでも時間とお金は最小限に留める。
僕としては靴磨きが楽しく、趣味という人が増えてくれるのは嬉しいことなので、コスパなんて無視してとことんやるぜっていう人が一人でも出てきてくれれば幸いです。
以上、革靴の手入れについて書きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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