ハリネズミのお風呂・砂浴び総まとめ!お風呂は人間のエゴ!?

こんにちは、よろずです。

近年ペットして人気が出てきたハリネズミ。

YouTubeやInstagramなどのSNSで愛くるしい姿がたくさん投稿されています。

浮き輪をしてお風呂でプカプカしている姿や、犬かきのように泳いでいる投稿も見かけますが、果たしてハリネズミとしてはどう思っているのでしょうか?

今日はハリネズミのお風呂・砂浴びについて解説していきます。

ハリネズミにお風呂や砂浴びは必要?
どんな準備や注意点がある?
おすすめのグッズは?

こんな疑問にお答えしていきます。

結論だけ言ってしまうと、ヨツユビハリネズミにお風呂は不要です。

砂場は場合によってはあっても良いですが、なくても問題ありません。

きちんとした知識を身につけて、健康で元気いっぱいなハリネズミとの生活を楽しみましょう。

では、お風呂・砂浴びについて詳しく解説していきます。

目次

お風呂は人間のエゴ?ハリネズミのお風呂・砂浴びの必要性について

前提としてこの記事は日本で飼育可能であり、広く流通している「ヨツユビハリネズミ」について記載していきます。

そもそもヨツユビハリネズミにお風呂は不要です。

なぜなら野生のヨツユビハリネズミは水浴びをしないから。

ヨツユビハリネズミの生息地は中央アフリカ近辺のサバンナ地帯です。

1年を通して乾季が長く、気温も高い。

背の低い植物と乾燥した土地が広がっています。

よろず

よくテレビで見るような
「アフリカの大地」を
想像するとわかりやすい。

皮膚病が多いとされているハリネズミですが、砂浴びでノミや寄生虫を落としています。

飼育下でも砂場を用意してあげると砂浴びをすることがあります。

お風呂は不要ですが、砂場は用意してあげてもいいでしょう。

ハリネズミを飼っていると「フケ」が多いことに気がつくと思います。

ちょっと失礼してハリの間を覗くと、剥けそうな皮膚がちらほら。

もしかしたら、皮膚のターンオーバーで寄生虫などを落としているのかもしれません。

あまりにフケが多い時は乾燥しすぎや、病気の可能性もあるのでご注意ください。

お風呂のメリット・デメリット

お風呂は不要と言いましたが、一定の効果はあります

メリット

清潔感を保てる
・ノミや寄生虫の抑制

臭いの減少

フケの減少(要保湿)

狭いケージのなかだけで過ごしていると、自分の糞尿で体も汚れます。

さらに、日本は生息地に比べ、高温多湿です。

狭い空間ですと、カビや雑菌が繁殖する可能性もあるでしょう。

ノミは水に弱いので、お風呂には寄生虫関連を落とす効果もあります。

あまりに体が汚れてしまった場合は清潔に保つという面で、お風呂は有効でしょう。

後述しますが、フケの抑制にも一定の効果がありました。

フケのひどかったとげ丸もオリーブオイルを少し垂らした掛湯をしたことで、かなり抑制できました。

よろず

ハリの間を覗いても、ピンク色のきれいな肌に!!

デメリットは、以下の2点があげられます。

デメリット

・生態への負担

(そもそも習慣にないので、ストレスや溺れる可能性)

・風邪などの体調不良の原因

入浴の際はハリネズミから目を離さずに、短時間で済ませることがポイントとなります。

詳しくはお風呂の入れ方で説明します。

砂浴びのメリット・デメリット

お風呂より手軽に体を清潔に保つには、砂場を作ってあげることも有効です。

砂浴びをすることで野生のハリネズミ同様に虫や汚れを落とすことも出来るでしょう。

メリット

・自分で体を清潔に保つ

・生体への負担が少ない

砂場があれば自分できれいになってくれるので、お風呂より手間いらず

野生の行動と一緒なので、危険性も低いでしょう。

ただし、砂の種類によっては誤飲砂埃での呼吸器障害目や排泄腔への付着によるダメージが心配されます。

設置直後はよく観察して、問題ないか確認しましょう。

デメリット

・清潔感はお風呂のほうが上

・誤飲の心配

・砂埃による呼吸器障害

・付着による目や排泄腔へのダメージ

・お掃除の手間

砂浴びにも限界はあるので、お風呂に入るよりはきれいになりません。

さらに砂浴びをしない子もいるので、お風呂や砂浴びはケースバイケースです。

よろず

とげ丸は砂浴びせずに用を足すのみ。

逆に砂浴びをダイナミックにする子もいます。

砂場の形状をよく考えないと、掃除の手間ばかり増えてしまうので、注意が必要です。

おすすめの砂はこちら

お風呂の入れ方|準備が大事!お風呂はテキパキと!

ハリネズミ お風呂 風呂上がりの画像

前提としてお風呂はかなり汚れて、臭う時にしか入れません。

ハリネズミに負担が掛かることは間違いないので、頻度は少なめ冬以外は1~2か月に一度

冬は湯冷めからの体長不良が心配です。

汚れた場合は基本的に温めたタオルなどで体を拭いてあげる程度に留めています。

お風呂の入れ方について解説していきます。

準備するものはこちら

・お湯(33~35℃くらい)
・トレーやボウル
・タオル(清潔なもの)

STEP
お湯に慣らす

お湯をつけた手を近づけるなどしてお湯を認知させる。

STEP
掛湯をする

顔から遠い背中~おしり付近から徐々に掛湯をしてあげます。

STEP
足湯をする

容器にお湯を浅く張って(2~3cm)足湯をしてもらう。

STEP
排泄腔周りや後頭部も掛湯してあげる

汚れやすい排泄腔まわりや洗いにくい後頭部もケア。

STEP
水気をしっかり拭き取る

お風呂は短時間で済ませて、きれいなタオルで水気を拭き取る。

ハリの間は完全には拭けないので、毛細管現象を利用して出来るだけ水分をとる。

まず初めに注意すべきことは、室温管理です。

入浴する場所やケージのある部屋は事前にしっかり暖めておきましょう。

ハリネズミの適温である25~30℃くらいが目安です。

入浴後はハリの間まで完全に拭き切れないため、気化熱で体が冷えてしまいます。

いわゆる「湯冷め」です。

体調不良の原因にもなりますので、必ず部屋は暖めておきます。

よろず

完全に乾かせないのが心配

初めてお風呂に入れる場合は、浸からせる以前にお湯に慣れてもらいましょう。

お湯で濡らした手を近づけ、問題なさそうであれば少し掛湯をしてあげます。

この時も顔から遠いおしり付近から掛けてあげてください。

嫌がるそぶりや、緑色のウンチ(ストレスが掛かると緑色のウンチをします)をしなければ、浅くお湯を張った(2~3cm)容器で足湯をさせましょう。

小動物用でも基本的にシャンプーは不要です。

お湯で流すだけできれいになりますし、必要な油分も取れすぎてしまうことが心配されます。

お風呂の時間も出来るだけ短時間で済ませます。

慣れないことで負担が掛かっていますので、さっと済ませられるように準備をしっかりしておきましょう。

よろず

とげ丸最初のお風呂チャレンジは大量の緑ウンチで断念。

うちではフケ抑制のため、お湯に保湿用のオリーブオイルを混ぜて掛湯をしています。

回数をかけてゆっくり慣らしていけば結構リラックスして浸かってくれる時もあります。

慣れてきたら耳や顔周りにお湯が掛からないように注意しながら、後頭部や背中、排泄腔周りも流してあげましょう。

入浴がおわったら、乾いた清潔なタオルでくるんでしっかり水気を取りましょう。

ハリネズミ お風呂 タオルドライの画像

嫌がって丸まってしまうかもしれませんが、おなか側もしっかり拭いてあげてください。

ドライヤーで乾かす方もいるみたいですが、あまりおすすめしません。

確かにハリの間までしっかり乾かしたほうが良いですが、音や温風のストレスを考えたら、自然乾燥のほうが良いかと思います。

野生でも雨に降られることはあるでしょうから、びしょびしょでなければ大丈夫でしょう。

やはりお風呂は砂浴びより断然にきれいになります。きれいになりすぎることがハリネズミとって良いことかはわかりませんが、不潔よりはましでしょう。

オリーブオイル保湿の効果かフケも以前より少なくはなりました。

食事中にハリをかき分けて地肌を観察しても、ぽろぽろと向けている皮膚はありませんでした。

注意点まとめ

・お湯の温度に注意
・シャワーを直接かけない
・シャンプーは基本不要
・耳や顔周りにお湯をかけない
・お風呂後はしっかり乾かす
・ドライヤーは基本的にはNG
(音や温風を嫌がらないのであれば大丈夫かも。。。)

ハリネズミ お風呂 入れ方 排水溝をビニールでふさぐ

オプションとして、お風呂の洗い場の排水口をビニールでふさいで洗い場全体にお湯を張ると広めのプールみたいになりますよ。

よろず

意外と走り回って楽しそうだった。笑

どんな砂がいいの?ハリネズミの砂浴び準備について

ハリネズミ 砂浴び 

次は砂浴びについてですが、うちでは砂場を常時設置していません。

理由は以下の2点です。

一度設置したが砂浴びをしなかった
汚れがひどい場合はお風呂に入れる

砂浴びをしてくれる子であれば、自分である程度体を清潔に保ってくれるので有効でしょう。

使用する砂について

小動物用のトイレ砂は各社から様々なモノが販売されています。

ハムスター用、モルモット用などで代用も出来ますが、ハリネズミ専用ももちろんあります。

個人的には砂粒が小さすぎず(2~3mmあるほうが良い)おしっこをしたときに固まるもしくは見分けがつくものがいいと思っています。

粒度が細かいものは誤飲や眼球への付着が心配ですし、飛び散った場合に掃除が大変です。

ZERO 脱臭力に特化したハリネズミ用浴び砂
created by Rinker

ZEROの浴び砂は国産のゼオライト。

粒度も2~3mmでちょうどいい感じです。ゼオライトの吸着作用で糞尿の臭いも軽減されます。

廃棄が燃えないゴミになる点が微妙ですね。

はりねずみんみん共和国 オリジナル砂浴び用くるみ砂
created by Rinker

はりねずみんみん共和国のくるみ砂。

くるみ100%なので、万一食べてしまっても少量なら問題ありません。

粒は小さめで1mm前後ですが、程よくハリの隙間に入り込むサイズ感が良いですね。

廃棄が燃えるゴミで出せる点もGOOD!

砂場の容器について

容器に関しては、100均で購入できる書類トレーなどがおすすめです。

出入りの段差が少なく(もしくはスロープを設置)壁面は高い方が砂が飛び散りが少ない。

LEITZ ライツ プラス レタートレー ジャンボ
created by Rinker

引き出しタイプの外枠だけ使うのも良いかもしれませんね。

レターケース a4 書類ケース 小物整理収納 デスクトレー
created by Rinker

もしくは、ねこ瓶と言われるねこがすっぽり収まる瓶(100均でも売ってます)なんかは飛び散りが抑えられて便利で見た目も良いです。

ねこ瓶を使ってなおかつ下にトレーを置けば、出入り時の砂もキャッチ出来て掃除も楽になるでしょう。

ハリネズミのお風呂・砂浴び まとめ

今回はハリネズミのお風呂砂浴びについてまとめました。

お風呂は砂浴びよりきれいになりますが、ハリネズミへの負担が気になります。

砂浴びはそこまできれいにはなりませんが、野生でも行う事なので、安心です。

どちらにしても、ハリネズミファーストで考えてあげることが大切。

どうしてもお風呂に入れる必要があるなら、負担を最小限に。

短時間で済ませて、入浴後にしっかり乾かしてあげる。

ハリネズミは寿命が3~5年ほどです。

人間よりかなり早回しで日々を生きています。

少しでも長く、健康に暮らさせてあげたいですね。

以上、最後までお読みいただきありがとうございます。

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